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札幌いちご会 事務局

挑戦の先にある思い出

<いちご通信221号(2024年6月号)より抜粋>


新井 海斗(あらい かいと) 25歳




はじめまして、新井海斗です。


僕は脊髄性筋萎縮症という

筋力が低下していく進行性の疾患を持っていて、

電動車椅子を使用しています。


先日まで12年間の入院生活をしていましたが、

重度訪問介護を利用して一人暮らしを始めました。

 

退院してからというもの、

初めての経験がたくさんありました。


夜桜を見たこと。

電動車椅子でJRに乗ったこと。

居酒屋に行ったこと。


どれもこれも人生初の出来事でとても楽しく、

記憶に残る一生の思い出になりました。

 

それでも、楽しいだけではなく、

困ることもいくつかありました。


夜の外出では暗い場所があり、段差が見えないこと。

小さいエレベーターだと、乗り降りが大変なこと。

建物によっては、入る際に段差があること。

 

僕は子どもの頃、外にはたくさんのバリアがあるため、

出ない方が良いと思っていました。

でも、実際には、暗いならライトで照らす。

エレベーターは狭くても、スロープがあったりします。

段差は周りの人々が助けてくれました。

 

協力してもらったり、アイデアを考えたりすることで、

突破できるバリアはあるんだということを学びました。


僕はこれからたくさんのチャレンジをして、

バリアを見つけて、バリアを壊して、

一生の思い出を作っていきます。



 





 








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