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札幌いちご会 事務局

人生の転換点

<いちご通信220号(2024年2月号)より抜粋>


執筆者:吉成健太朗(よしなり けんたろう)

 

人生100年時代という言葉が真実なんだとしたら、4分の1の人生を消費しました。

自分の人生をしっかりと振り返ったことは28年間ありません。

「あの時は良かったな」なんて言うことはあるけれど、

過去の自分が抱えていた悩み、辛さは思い出そうとはしていないです。

きっと、いろんな感情があったはずなのに、上辺だけ思い出して羨んでいる自分。

10年後の自分が過去を振り返って羨んでいることがないように日々成長したいと思います。


人生というのは凄い勢いで変化していて、今人生の転換点を迎えています。

悩み、不安、期待など、いろんな感情が渦巻く中で、

自分の心境を書く機会をもらえたことには感謝しかありません。

 

突然ですが、あなたは今日、何時に寝る予定ですか?

いろんな回答があることでしょう。

見たい番組があるから深夜まで起きている人。

朝が早いから早々に寝る人。徹夜をする人もいることでしょう。

 あなたはきっと当たり前のように寝る時間を自分で決めますよね。

でも、私はこれまでの人生で寝る時間を自分で決めたことがありませんでした。

「寝るよ」と言われれば、その言葉に従うし、寝る時間が決められた生活をしてきたから。

 でも、今は違います。人生の転換点と書いたように、大きく生活が変わりました。

これまで、ほとんどのことが決められていた生活から抜け出して、一人暮らしを始めたんです。




生まれつき脊髄性筋萎縮症という病気があり18年間。

病院に入院していましたが、2023年10月から地域生活を始めることができました。

これからどんなことがあるのかはまだ想像もできません。

寝る時間や起きる時間を自分で決められることにも違和感があるくらい、

自分で選択するということをしてこなかったので。

それでも、これからは自分らしい生き方ができると実感はしています。

 

入院する前の約10年。病院で過ごした約18年。退院して1ヶ月。

自分では計り知れないほどの人に支えられてきたし、

これからも、多くの人に支えてもらうことでしょう。

この場を借りて感謝を伝えたいです。

家族、病院の職員、地域生活を支えてくれている全ての方々。

「ありがとう!」

    



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