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人生を楽しむための鍵

  • 札幌いちご会 事務局
  • 2 日前
  • 読了時間: 4分

名前 新井 海斗 (あらい かいと)


<いちご通信223号より抜粋>


私は、脊髄性筋萎縮症という障がいを持っていますが、

去年の4月から札幌市内の在宅で生活を始めています。

今月で生活は約10カ月となり、その中でいくつか楽しい

パーティに参加する機会がありました。

 

皆さん突然ですが、お酒を飲みに行く時の交通費は

いくらかかっていますか?

大半の方々は公共交通機関をしようしているのでは

ないでしょうか?

その場合、往復でも1,000円、帰りにタクシーを

使用しても5,000円、多くても10,000円

くらいだと思います。

 

10月初旬の出来事ですが、尊敬する先輩の

在宅生活1周年を祝うパーティが開催され、

自分も招待を受け参加してきました。


このパーティでは約20名が集まり、

お店は中国料理店、ピリ辛で舌がしびれましたが、

とてもおいしく、お酒のペースが上がってしまい、

話も弾み、楽しい時間を過ごすことができ、

よい思い出が出来ました。


楽しい会も終わり、福祉タクシーを利用して

自宅に到着しました。

その時に驚いたことがあります。

それは福祉タクシーの利用料金の高さです。

請求金額が40,000円近くになり一気に酔いが

冷めました。


現金全額での支払いは難しく、タクシー券を

使用し支払いを行いました。

私は星置駅から約15分車椅子で移動できるところに

住んでおり、最初はヘルパーさんの同行で、

公共交通機関を使用して会場がある地下鉄栄町駅まで

移動する予定でした。

しかし、10月になり寒さも厳しく、外を車椅子で

移動すること、公共交通機関での移動は

困難であると考え、往復で介護タクシーの

使用を決めました。


7月に外出した時は、知り合いの支援者が車を

出してくれたため、ほぼ移動にお金がかかっていません。

近場への移動に公共交通機関や

福祉タクシーを使用しても、2,000円以内です。

「こんなにかかるとは・・・」と感じ、

「気軽に外出することは難しいな」とも思いました。

 

そこで、僕は移動手段についてさまざまな選択肢を

考え始めました。


①   値段が安い公共交通機関の利用

個人的にはこの方法が好きですが、駅によっては

夜間に職員さんの数が少なく、対応が難しい

場合もあります。


②   目的地が近ければ歩く

という選択肢もありますが、遠い場合には

現実的ではありません。

また、冬場は車椅子での外出が難しく、

季節も限定されてしまいます。


③   自分で福祉車両を購入し、移動手段として

活用するという選択肢もあります。

これは高額な投資であり、すぐに実現できる

ものではありません。

 

それぞれの移動手段には利点と課題が存在しますが、

重要なのは状況に応じた柔軟な選択肢を

持つことだと思います。


例えば、短距離の移動には歩行を選び、

天候などの影響で公共交通機関が利用できない場合は

福祉タクシーや友人の協力を頼るなど、複数の方法を

組み合わせることが大切だと感じました。


(アパートの場所を選ぶときに、交通の便が良い所を

選ぶことが大切。市営・道営住宅をいつもチェックし

空きがあったなら応募してみる事が大切。)


人生においても同様に、何かを決断する際に

選択肢を複数持つことが重要だと実感しています。


移動手段に限らず、仕事、趣味、人間関係など、

さまざまな場面で多様な可能性を考えることで、

より豊かな生活を送ることができます。


柔軟な思考(考え方や・情報を得ることが大切)

情報は市広報と公営住宅課などに電話したりし集めていました。

と準備が、予期せぬ困難を乗り越える力を与えてくれるのです。


選択肢を持つことは自由を得る鍵であり、

人生を楽しむための大切な手段です。

そのために日頃からさまざまな可能性を探り、

状況に応じた適した方法を見つけていきたいと思います。

 




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